著者:野瀬のり子 出版社:文芸社 発行年:2011年 判型:四六判(127?×188?) この商品には別途送料180円がかかります <本の帯からのメッセージ> 荒涼たる世に産み落とされた一人の少女が、大人へと成長する過程で遭遇した「永遠」を描く、自伝的小説。幼少期からいじめを受けてきた泰枝は、ミッション系の高校に入学するが、「神などいない」と思っていた。卒業後、姉を頼って上京し、紆余曲折を経て教会に通うことになった彼女は、祈りの言葉に救われ、信仰の道に目覚めてゆく。 下の画面で立ち読みすることができます。 書影の「左右下」にカーソルを当てクリックするとページをめくることができます。スマホで見るときには閲覧アプリ<Poste>をダウンロードすると便利です。 拡大して見たい場合はこちらから 別ウインドウで表示されます。 <店主おすすめのポイント> 幼児期に親の意思で洗礼を授かった人ではなくて、大人になってから自分の意思で洗礼を授かった人たちにとっては、それぞれの人生の中で神との出会いがあり、その「出会いの神秘」は、心の奥で輝き続ける水晶玉のようにいつまでもその人の人生を照らし導いてくれるのだと思います。 この著者は、その出会いの神秘を書き表し、伝えたいという思いが募り、この本を産み落としたのだと感じます。 ところどころに素人らしい表現があるものの、それがまた著者の一途さを感じさせます。 クリスチャン一人ひとりが心に秘めているに違いない「出会いの神秘」を今一度思い起こさせてくれるお勧めの一冊です。 ]]>
※「走れイエス」のオンデマンド(ペーパーバック)版はAmazonで購入できます 内容紹介 ケセン語訳新約聖書完訳記念。日本語訳の聖書を読んでぶち当たった疑問に、どのようにして自分なりの解決を探し求めたか。「ふるさとのイエス」の続編。 ※「走れイエス」のオンデマンド(ペーパーバック)版はAmazonで購入できます ]]>
※「人の子イエス」のオンデマンド(ペーパーバック)版はAmazonで購入できます 『ふるさとのイエス』『走れ、イエス!』に続く3部作がついに完結。 『ケセン語訳聖書』翻訳の際にぶち当たった様々な疑問と、それに対する著者の信仰告白ともいえる思考をまとめた本。 《主な内容》 【ヨセフは正しい人か】なぜ聖書はこのどう考えても「正しくないヨセフ」を「正しい人」だと言っているのか… 【イエス、亡命す】 亡命などというと、大概の人はびっくりして、「えっ、イエスがいつどこに亡命したの?」と目を丸くするのだが、実際、イエスは亡命しているのだ… 【カナンの女】わたしはこの話を聞くと何とも嫌な気分になる… 【治療と治癒】福音書にはイエスの行なった奇蹟がたくさん記載されている。その中で最も多いのが、イエスが病気を癒した話である。新共同訳聖書の四福音書で「いやす」あるいは「治す」という語を数えてみた。全部で六四。そのうち「いやす」が五七、「治す」が七つあった。では、「いやす」と「治す」はどう違うのか… 【鼠小僧理論】イエスのたとえ話の中には、どう考えてもわけのわからないものがよくある。「不正な管理人の話」と呼ばれる次の話もその典型である… 【求めよ、さらば与えられん】これは有名な聖句である。「神様、お願いしま~す」と言えば、二つ返事で「はいよ!」とばかり願いがう。本当にそうなら信仰ってすばしい! でも、何だか安直な感じがしないか。人生は甘くはない。この言葉が本当はどういう意味なのか、考えてみた… 【永遠の仮小屋】「スケーネー・アイオーニオス」とは何のことか。これは本当に「永遠の住まい=天国」のことなのか… 【永遠の命】アイオーニオスという形容詞をどう理解し、どう訳すかは、聖書の理解にとって重要な意味を持つと思われる。新約聖書には「永遠の命=ヘー・ゾーエー・アイオーニオス」という表現が非常に多い… 悪霊病理学 福音書にはたくさんの悪霊が出てくる。これを検討するとなかなか面白い。これらのほとんどが「疫病神」だ… 【色情をもって女を見る】イエスの言葉とされるものの中にはどう考えても実行不可能な命令があり、困惑する。その中でも、次の一句はまことに迷惑なものであった… 【死の意味】イエスが死んだ。いったいあれは何だったのだろう。この三年間の目もくらむような夢、激しく美しい理想、喜びに満ちた未来、そして冒険の数々。それが一瞬にして潰え去った… 立ち上がる弟子たち何が起きたのか。その後の事はただ呆然とするばかりである。イエスが復活した!… 著者について 著者について 山浦玄嗣(やまうらはるつぐ) 1940年東京都大森に生まれる。同年釜石市に移住し1944年から1950 年に気仙郡億吉良犬ら、その後、気仙郡盛町に移住。 大船渡市立盛中学校、東京都成城学園高校と岩手県立盛高校を経て、1960 年、東北大学医学部に進む。 1966年、同大学卒、1971年、東北大学大学院医学研究科外科学専攻卒、 医学博士となる。 東北大学坑酸菌病研究所において外科学、癌の実験病理学、放射線医学を 研究し、1981年、同研究所放射線医学部門助教授。 1986年、郷里に戻り、大船渡市盛町で山浦医院を開業し、現在に至る。 専門の医学のかたわら、ふるさと気仙地方のことば「ケセン語」の研究に余暇を 捧げ、「ケセン語入門」(1989年、日本地名学会「風土研究賞」受賞、共和 印刷9、詩集「ケセンの詩」(1989年、岩手県芸術選奨受賞、共和印刷)、 気仙の歴史を書いた「ヒタカミ黄金伝説」(1998年、自費出版文化賞ー学芸 部門ー受賞、共和印刷)、「ケセン語大辞典」(2000年、岩手日報文化賞受 賞、無明舎出版)などの著書がある。1990年、岩手県地方の言葉の研究と文 化振興により岩手県教育表彰受賞。2002年、大船渡市市政功労者表彰(文化 功労)受賞。 親しみやすいケセン語による数多くの講演(医学、文化、教育など)やテレビ・ ラジオ出演をこなす。 1993年、仲間と共にケセン語劇団「竈けァし座」を結成司、演劇活動にも力 を注いでいる。 2004年4月、全四巻のケセン語訳聖書を携えバチカンの教皇ヨハネ・パウロ 二世に特別謁見し、ケセン語訳聖書の仕事を報告。バチカンから、「文化史的に 意義のある仕事」との評価を貰う。 ※「人の子イエス」のオンデマンド(ペーパーバック)版はAmazonで購入できます ]]>
※「ふるさとのイエス」のオンデマンド(ペーパーバック)版はAmazonで購入できます 著者について 著者からのコメント 自分のふるさとの言葉でふるさとの仲間にイエス・キリストの福音を語りたい。子供の頃からの夢をわたしはいま実行に移します。 私は岩手県気仙(けせん)地方に育ちました。この地方ではイエスはヤソと呼ばれています。その教えは江戸時代にはキリシタン邪宗門として忌み嫌われ、第二次世界大戦終結までは国賊として警戒されました。私はそのような雰囲気の中で育ち、そのためにつらい目にも遭いました。でも、それはわたしの大好きなふるさとの人々が、ヤソのすばらしさも、彼の魅力も知らないからです。 わたしはふるさとの仲間にわたしの敬愛するヤソのことを伝えたいと心から願ってきました。でも、かれのことを書いた書物「聖書」は、われわれからは遠く離れた東京の言葉、標準語で書いてあります。われわれはこれを読んで、頭ではひととおりの理解はできますが、残念ながら、それは腹の奥まではとどきません。 われわれ気仙衆にとってケセン語(気仙地方のことば)こそが、ヤソの言葉をわれわれの腹の奥までも響かせる力強いことばです。なんとかしてわれわれのことばに聖書を翻訳したい。これがわたしの幼いころからの夢でした。(序より抜粋) 出版社から 「自分のふるさとの言葉でふるさとの仲間にイエス・キリストの福音を語りたい。」 著者は「ケセン語訳聖書:マタイによる福音書」の序文の中でこう言っているが、著者がそのように真剣に考えたのは小学校の高学年から中学校の頃ではないかと私は思っている。村でたった1軒のカトリック信者の家に育ち、キリスト教信者を理由にいじめをうけた少年が、まっすぐな気持ちでそのように決心した気持ちを、わたしはとてもよく分かるような気がする。 でも、そこから先はなかなかできることではない。ケセン語で聖書を著わすために、山浦さんは先ず「字」を創った。さらには、文法を体系化し「ケセン語の文法書」を書き上げた。 次に、「ケセン語の辞典」を著した。3万4千語の堂々たる大辞典だ。ケセン語の聖書をつくるという壮大な夢のために、山浦さんはまず「インフラづくり」を徹底的にやったのだ。そしてこのときすでに60歳。夢を抱いてから45年近くの歳月が流れていた。 しかし、そこからがまたすごい。全く習ったことのないギリシア語を独学で学び聖書を原典から訳しあげたのだ。聖書の原典はギリシア語で書かれている。日本語の聖書からケセン語に訳したのでは「翻訳のねじれ」が生じるため正確に訳すことができないと考えたのだ。 こうして訳された本に、著者自らの朗読CDを付け、ケセン語訳聖書の第1巻「マタイによる福音書」が出版されたのが2002年11月。以来、NHK教育テレビ「こころの時代」に取り上げられ、また朝日新聞や毎日新聞などの書評欄でも取り上げられ全国的に話題となった。 2004年4月までに「マタイ」「マルコ」「ルカ」「ヨハネ」と半年おきに4巻の福音書を出版し、2004年4月28日にバチカンにおいて教皇ヨハネ・パウロ二世に謁見。著者自らケセン語訳聖書を献呈する栄誉を得た。